誤字脱字チェックにも役立つChatGPT。

まだまだ進化中のChatGPTには課題もありますが、正しく使えば誤字脱字チェックでは大活躍します。この記事ではプロンプト例と併せてChatGPTで誤字脱字チェックする方法を解説します。

ChatGPTで誤字脱字チェックする方法

誤字脱字は文章を書く上で非常に気をつけなければならない点ですよね。

書いた文章に誤字や脱字が多数あると、読み手に良くない印象を与えてしまいます。

でも、ChatGPTのプロンプトを活用すれば効率的に誤字脱字チェックができるので積極的に活用したいですね。 ChatGPTは高度な自然言語処理能力を持っており、入力された文章を解析して誤字や脱字の有無をチェックし、問題がある箇所を指摘してくれます。

手作業で文章を何度も読み直すよりもずっと効率が良いですし、人の目では見落としがちな箇所も指摘してくれるでしょう。ただし後述する注意点もあるので、活用の仕方には気をつける必要があります。

誤字脱字チェックのプロンプト例

ChatGPTに誤字脱字チェックをさせるには、以下のようなプロンプトを入力します。

「次の文章の誤字脱字を指摘してください。 〇〇〇(チェックしたい文章)」 このように問い掛けると、ChatGPTが文章を解析した上で、誤字や脱字がある箇所を指摘してくれます。

ChatGPTのチェック結果

ここからはChatGPTを活用したチェック結果の実際の出力例を見てみましょう。

以下の文章をチェックさせてみました。赤文字の箇所に誤字脱字を含めています。

ChatGPTは文章作成や校正に非常に便利なツールです。特に、論文や長文の校正、そして英語や日本語での文章作成が必要な場面で力を発揮ます。ChatGPTは文章作成から校正まで、幅広いニーズに応えることができるツールと言えるでしょう。ただし、完璧な校正を機体するのは危険。人の目でチェックすることが重要です。


上記文章に対して、「次の文章の誤字脱字を指摘してください。」というプロンプトで誤字脱字チェックしたChatGPTの応答結果が以下の内容です。

文章内の誤字脱字は以下の通りです:

「力を発揮ます」→ 正しくは「力を発揮します」です。「ます」を「します」に訂正する必要があります。

「完璧な校正を機体するのは危険で」→ 正しくは「完璧な校正を期待するのは危険で」です。「機体」ではなく、「期待」とするのが正しい表現です。

しっかりと誤字脱字の2個所を指摘し、修正内容を教えてくれましたね。

ChatGPTで誤字脱字チェックする際の注意点

ChatGPTの誤字脱字チェック機能は非常に便利ですが、100%完璧とは言えず、いくつか注意すべき点があります。

100%の精度で誤字脱字チェックはできない

ChatGPTはかなり高い精度で誤字脱字を指摘できますが、100%完璧な指摘は難しいのが実情です。

指摘し損ねる箇所や、誤って誤字だと判断してしまう箇所が出てくる可能性があります。 特に「変な言い回しだと誤解する」ケースが少なくありません。

ChatGPTは次に続く確率が高い文字を出力しているに過ぎず、あくまでAIによる機械的な判断なので、そういった事態が起こり得るのです。完全に任せきれる精度ではないということを理解しましょう。

文脈に即した修正は難しい

プロンプトで「この文章の誤字脱字を修正して」と指示すると、ChatGPTは単語単位で修正した文章を出力します。

しかし、それでは文脈を無視した単なる修正になってしまい、意図した内容の文章にならない恐れがあります。

一方で「同じような文章を書いてください」とプロンプトで指示すると、ChatGPTは文脈を損なわずに誤字脱字を修正した文章を生成してくれます。ただし、修正後の表現が意図したものと異なる可能性もあり、注意が必要ですね。

必ず人がチェックして編集する

上記の理由から、ChatGPTの誤字脱字チェックを全面的に信用するのは危険です。

最終的には人がチェックして編集することが絶対条件なのです。

ChatGPTは「手作業の効率化」と「見落とし防止」の点で役立ちますが、それ以上の過信は禁物。人間の目で確認し、必要に応じて修正・編集を行うのは欠かせません。

ChatGPTは優れた”部下”ですが、完全に任せきれないという前提を持つべき。併用して作業効率を高めつつ、最終確認は人間の目で行う、というスタンスがおすすめです。

誤字脱字チェックの高度なプロンプト例

さらに精度を高めたチェックをさせたい場合は、プロンプトをより詳細に設定する必要があります。以下のようなプロンプトなら効果的な誤字脱字チェックが期待できますので、ぜひ使ってみてくださいね。

誤字脱字チェックするChatGPT用プロンプト例

# 役割
あなたは文章の誤字脱字チェックをする専門のGPTです。
ユーザーから提供された{文章}を誤字脱字チェックしてください。

# 実行ステップ
1.ユーザーから提供されたテキストやURL、アップロードされたファイルのコンテンツ内容を読み取り、内容を正確に読み取ります。
2.あなたは「誤字」及び「脱字」を特定し、下記フォーマットで出力します。
## 「誤字」の出力フォーマット
(誤字)
修正前:
修正後:
## 「脱字」の出力フォーマット
(脱字)
修正前:
修正後:

# 制約事項
・誤字脱字を一つ残らず発見し、修正内容をユーザーへ提示してください

# 文章
(ここに校正したい文章)


先ほどの文章をこのプロンプトで誤字脱字チェックしてみると、ChatGPTでは以下のような回答が出力されました。

文章を再チェックしました。下記の誤字を見つけましたので、修正点をご報告します。

(誤字)
修正前:発揮ます
修正後:発揮します

(誤字)
修正前:機体する
修正後:期待する

これらの修正により、文章の意味がより明確になります。

ChatGPTにこのプロンプトを入力すれば、指定したフォーマットで回答してくれるため、より見やすい結果になりますね。このように要望事項を明確にしたフォーマットを使うことで、より高度な誤字脱字チェックと修正案の提示が期待できます。

ChatGPTの誤字脱字チェックまとめ

ChatGPTの誤字脱字チェック活用法と実際のプロンプト例をご紹介しました。

ChatGPTで効率的に誤字脱字をチェックして修正し、自分で最終確認して誤りのないよう編集する、というスタイルがおすすめ。ChatGPTの長所と人間の長所を最大限に活かして、作業効率化を実現しましょう。