ChatGPTで画像生成できないのは、仕様か、使い方か。

画像生成したいのにChatGPTが上手く動かないと困りますよね。この記事ではその原因と解決策をご紹介します。

ChatGPTで画像生成ができない原因

僕もChatGPTで画像生成したくてもうまくいかない時があります。

考えられる原因はいくつかありますが代表的なのは以下の3つですね。

無料版ChatGPTには画像処理機能を搭載していない

実はChatGPTの無料版では画像生成機能は提供されていないんです。

画像生成AIのDALL-E 3を利用できるのは有料プランのChatGPT Plusや法人向けなど上位プランのみ。

 

無料版を使っている人が「画像生成ができない!」と困っているケースが意外と多いみたいです。

ChatGPT PlusはOpenAIの公式サイトから申し込みができます。月額料金は$20。

障害や一時的な不具合が起きている

たまにChatGPTがメンテナンス中だったり、サーバーが混雑していると、画像生成がうまくいかないことがあります。

「Creating Images」の表示が延々と続く、エラーメッセージが出る、といった症状で。

 

こういう時はしばらく時間をおいてからもう一度トライしてみるのがおすすめ。

それでもダメならOpenAIの公式Twitterアカウントなどで障害情報をチェックしてみると良いでしょう。

プロンプトが原因で思うような画像が生成されない

ChatGPTに画像生成を指示する際、具体的で詳細なプロンプト(指示)を与えないと、思い通りの画像が作れないことがあります。

例えば「海の絵を描いて」だけだと、海の色や雰囲気、構図などが指定されていないので、AIにとっては曖昧な指示になってしまうんですよね。

 

理想の画像を作るコツは、できるだけ詳しくイメージを伝えること。

「青く澄んだ熱帯の海、白い砂浜にヤシの木、夕暮れ時のオレンジ色の空」など、色味や情景を細かく指定すると良い感じの画像が生成されやすくなります。

画像生成AIに適したプロンプトの書き方

ChatGPTをはじめとする画像生成AIに上手に指示を出すコツをもう少し掘り下げてみましょう。

ポイントは大きく分けて4つです。

詳細かつ具体的に表現する

先ほども触れましたが、プロンプトはなるべく詳しく書くのがコツ。

漠然とした指示だと、AIにとっても「どんな画像を作ればいいの?」となっちゃいます。

 

例えば人物を生成したい場合、こんな感じで細かく指定してあげると良いですよ。

  • 年齢、性別、髪の色、瞳の色、肌の色
  • 表情(笑顔、真剣な顔、悲しそうな顔)
  • 服装(Tシャツにジーンズ、スーツ姿、ドレス)
  • ポーズ(立っている、座っている、走っている)
  • 背景(公園、オフィス、自宅のリビング)

可視化しやすい単語を選ぶ

抽象的な言葉より、視覚的にイメージしやすい単語を選ぶのもポイントです。

例えば「幸せな女性」と指定するよりも「満面の笑みを浮かべた女性」と書いた方が、AIにとってより明確なイメージになりますよね。

 

色彩や質感、雰囲気を表す言葉も効果的。

「鮮やかな緑」「つるつるの肌」「神秘的な森」など、感覚的な表現を織り交ぜるとより良い画像が生成されやすくなります。

文体を工夫する

プロンプトの文章のスタイルにもちょっとしたコツがあります。

単語を羅列するよりも簡潔でリズミカルな表現を心がけましょう。

関連性の高い単語をまとめるのも効果的ですね。

 

例)夏の海、白い砂浜、ヤシの木、サングラスの女性、カクテル片手に微笑む

このように、ストーリー性のある文章にするとAIが場面をイメージしやすくなります。

絵画のタイトルみたいな雰囲気を意識するのがコツ。

ネガティブな表現を避ける

「〜でないようにして」といったネガティブな表現はあまり良い結果が得られにくいんです。

例えば「明るすぎないようにして」と指示すると、逆に露出オーバー気味の画像ができちゃったりします。

 

代わりに「やや暗めの雰囲気で」など、肯定的な言い方を心がけましょう。

ポジティブな指示の方が、AIには伝わりやすいみたいですね。

AI生成画像の権利関係と利用範囲

ここからは少し堅い話になりますが、AI生成画像の権利関係についても触れておきます。

AIが生成した画像を利用する際はいくつか注意点があるんです。

生成画像の著作権はAI開発元に帰属しない

ChatGPTやDALL-E 3で作った画像の著作権は、実は利用者ではなくAIの開発元であるOpenAI社に帰属しません。

なので、自由に使用できるんですね。

ただしいつでも規約変更は有り得るので最新動向には注意しておきましょう。

学習データの権利処理が不十分な場合がある

AI開発の際、大量の画像データを機械学習に使うんですが、その中には著作権処理が不十分なものが紛れ込んでいる可能性があります。

つまり、AIに「〇〇風の絵を描いて」と指示したら、無断で著作権を侵害した画像が生成されてしまう恐れがあるんです。もしそれを利用して問題になれば責任を問われるのは利用者の方になりかねません。

商用利用には注意が必要

AI生成画像を商用利用する際は慎重に検討する必要があります。

グッズ販売や広告などに利用する場合はきちんとした権利処理が欠かせませんからね。

また、画風によっては「絵師さんの模倣では?」と批判されるリスクもあります。

AI生成画像の商用利用についてはまだグレーゾーンな部分が多いので、十分に注意しましょう。

ChatGPTで画像生成ができない原因まとめ

僕なりにChatGPTとDALL-E 3での画像生成についてできない原因や上手な使い方のコツをまとめてみました。

  1. 無料版ChatGPTでは画像生成機能は利用できない(有料プランが必要)
  2. 障害やサーバー混雑が原因の場合もある
  3. 適切なプロンプトを与えないと、思い通りの画像は生成されにくい
  4. プロンプトは詳細かつ具体的に、視覚的な表現を使ってストーリー性を持たせるのがコツ
  5. 生成画像の権利関係には注意が必要、商用利用はリスクがある

正直まだまだ発展途上の技術だけど、使いこなせばすごく便利なツール。

ぜひ色々と試してみて理想の画像を生成できるようになってくださいね。